一週間オリエンテーションが続くと書いたが、水曜日からオリエンテーションをさぼり、息子に会いに一時帰国。
日本にいる間、息子の面倒を見る合間に学校の宿題で本を読んでいたのだが、非常に面白かったので紹介。
Borrowing Brilliance/ David Kord Murray
日本では、「ブレーン・ハッカー 巨人の「肩」に乗れ!―「新しいこと」を次々に考える“脳”!」というタイトルで出版されている。ちなみに、翻訳はレバッレジシリーズで有名な本田直之氏(本田さんもMBAホルダーで、サンダーバードを卒業している)。
この本は、クリエイティブなアイディアを出すためのノウハウを書いた本なのだが、一見ノウハウなんてなさそうな分野を、筆者のユニークな経験談(ベンチャーを立ち上げ大成功したものの、一度失敗し、アル中になる)やGoogleやStar Warsからダーウィンにニュートンまで豊富な実例を用いた説明を交えながら、丁寧にブレイクダウンして説明しており、飽きずに読み進めることができる。
個人的には、「クリエイティブなアイディアは才能のある人に突然沸いてくるものではなく、実は既存のアイディアの組み合わせであること」、および、「クリエイティブかどうかを分ける要因は、どれだけ関係ない分野からアイディアを借りてくるかに掛かっている」という定義など、目から鱗だけれども、納得感があるくだりに惹きつけられ、ぐいぐい読んでしまった。その後も、いかにして既存のアイディアを借りてきて、クリエイティブなアイディアに育てるかという方法が6ステップに分けて説明されており、読んだその日から自分でも使ってみたくなるノウハウが満載。実務家が書いた本ながらも、体験談だけに頼ることなく、心理学・脳科学の知識もちりばめられており(わりとあっさりした説明だけど)、説得力のある内容となっている。
自分にはクリエイティブなアイディアなんて無理と思っている人ほど読む価値がある一冊。
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