Aug 16, 2010

オリエンテーションウィークの始まり


今日から一週間、オリエンテーションウィークと称して、イベント尽くしの一週間が始まる。

今日は、Cohortと呼ばれる約60名のクラスの顔合わせ(1学年は4Cohortで240名強)を除けば、オフィシャルな挨拶や学校の仕組みの説明など座って話を聞くものばかり。明日以降は、スタディグループ対抗のゲームやボランティア、Cohort対抗運動会、ケース形式での授業の模擬練習など、同級生との親睦と学校に慣れることを目的としたイベントが中心となっている。

初日の今日は、朝の8時の朝食から始まり、夜の歓迎会が終わる21時まで、一日予定がみっちり詰まっている。朝、学校に行くと、MBAAという日本でいう生徒会のような組織に属する二年生が中心になり、スポンサーの名前がついた記念品(ペン、サングラス、水筒、エネルギードリンク、Tシャツ)を配っている。今年のオリエンテーションウィークには13社がスポンサー(Google、Adobe、zynga、NOVARTIS、DEL MONTE、Deloitteなど)としてつき、期間中に振舞われる食事などの資金を出してくれているそう。採用候補となる学生への露出を狙っているのかもしれないが、投資効果は不明。スポンサーになってもならなくても、応募数には影響がなさそうなくらい知名度が高いところ中心だと思うが、別の狙いがあるんだろうか(スポンサーになることで、教授や学生とのコンタクトを維持し、質の高い人を裏から回してもらうとか?)。

食事を済ませ、講堂に入った後は、延々とプレゼンが続く。全体の印象としては、みんなプレゼンがうまい。淡々とカンペを読むようなものはなく、プレゼンター自身が楽しみながら話をしているイメージを受ける。学長や教授がうまいだけでなく、2年生のプレゼンターのレベルも高く、僕もこの二年間でプレゼンの機会を多く持ち、練習しないとなと思う。

普段なら学校(や会社)のオフィシャルなイベントのプレゼンなんてあまり聞かないのだが、ビジネススクールには多大な投資(資金、時間、労力)を行っているので、何か学ぶものがあるはずと期待して、ひとつひとつのプレゼンを聞いてみた。

感想としては、

1.基本メッセージは、「リーダーになるんだ!」
これまで、「リーダーになれ」なんて言われたことは多分ないので(あっても、斜に構えていて、聞き流している)、最初は新鮮だったが、繰り返し言われていると、段々その気になってきて、「リーダーになるには、どうしたらいいのか?」という視点で考えるよういなる。単純な人間でよかった!

2.Innovationを重視
Haasのカルチャーとして、Innovationは非常に重要な要素で、スピーチの中でもいたるところで強調されている。さらには、Berkeley Innovative Leader Development(BILD)というキャッチコピーまで作り、Innovative Leaderの創出を目指している。また、二日目にはInnovation Speakerと銘打ち、デザインコンサルティング会社IDEOに勤めるHaasの卒業生のスピーチもある。
もともとUCB自体がリベラルな文化を有しており、立地上もInnovationの中心地シリコンバレーに近いことから、学校のブランディングとして打ち出しているのだと思われるが、これまでInnovationについて考えたことはなかったので、Haasの影響を受け、どのように自分の考え方が変わっていくか非常に楽しみ。

3.プロフェッショナルな面での成長以上にパーソナルな面での成長・充実が強調されている
ビジネススクールとはいえ、学校は学校。ということで、人間としての成長を重視する発言が多く聞かれた。同級生との交流(つまり、飲み歩くこと)の重要性を繰り返し、多くの人が話していた。「そうだよな~、結局は一人一人との出会いをどれだけ大切にできるかだよな~」なんて初心に戻って聞いていると、最近考えることが多くて、ちょっと視野が狭くなっていたのだけど、肩の力が抜けた気がする。

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