Sep 1, 2011

2011 Fall の授業

学校が始まって2週間。今期の授業がようやく確定した。
先学期は半分くらいはCore Courseがある中、ElectiveはGlobalizationモノを中心に履修(International Marketing、Doing Business in China、International Business Development)したが、今期はEntrepreneurshipを多めにしながらも、StrategyやOrganization behavior、Financeも混ぜて、バランスをとってみた。ケーススタディ中心の授業が多いと明確な学びがなく、少し消化不良感が出るため、AccountingやFinanceのハードスキル系の授業も入れたかったが、Valuationの授業があまりに期待はずれで結局履修しないことになったため、ハードスキル系の授業がなくなってしまった。

1. Marketing for High Tech Entrepreneur
Entrepreneurshipモノ第一弾。Engineering Degreeの学生も一緒の授業で、週二回あり、一回はケース、一回はレクチャーという構成になっている。ゲストスピーカーも相当魅力的で、Google、Ciscoのようなシリコンバレーを代表するような企業、SequoiaやMayfieldのようなVC、さらにはスタートアップの起業家などが今後ゲストで来てくれる。
これまで二回授業があったが、僕には目新しい内容なこともあり、新鮮な学びがあり、いい授業。さらに教授がかなりフレンドリーで、今学期からCloud computingに関するプロジェクト始めることを話したところ、早速ミーティングをセットし、相談に乗ってくれるそう。シリコンバレー内でのネットワークも豊富そうな教授のため、いい相談相手を確保した気がする。

2. Business Model Innovation
Entrepreneurshipモノ第二弾。新規プレイヤーがどのようにイノベーションを起こし、既存のプレイヤーに勝つかということがテーマ。これは、週一回3時間(実際は3時間半で途中で45分の晩ご飯休憩が入る)の授業で、前半の1時間半は、ほぼ毎週事業を始めて数年の数十人規模のスタートアップの創業者やCEOが来て、彼らのビジネスモデルを説明してくれる。それに対して学生が質問をしたり、事業内容を分析するというもの。残りの後半はケースになっていて、Cirque du SoleilやNetflixなど、斬新なビジネスモデルで新しい業界を作ったプレイヤーのケースを扱うことになっている。
Marketing for High Tech Entrepreneurほど面白くはないが、新しいビジネスモデルを異なる業界で見ていくのは、自分の引き出しを増やす上で役に立ちそう。

3. Power & Politics
Haasは学生数が少ないことからか、あまりBiddingが大変な授業はないのだが、これは数少ないBiddingが大変な授業。10月から始まるため、まだその実態はよく分からないが、組織の中でどうやって権力を使ったり、政治力を使ったりするかということを扱うらしい。なんだかドロドロした感じで、正直好きな分野ではないのだが、組織に属したり、組織を相手に仕事をしたりする限り、避けては通れない事柄であり、授業の評価も極めて高いため、履修することにした。

4. Portfolio Management
急遽、本日履修を決めた科目。もともとは、Financial Information Analysisという財務分析と企業価値評価の授業を取ろうと思っていて、教科書まで買ってしまったのだが、4回ほど出席してみて、これまでの実務で学んだこと以上に得るものがないと感じたため、こっちの授業に変更。
名前だけ見ると、ポートフォリオ理論を使って、最適ポートフォリオを計算する数学ドリブンでちょっと大変そうな印象だが、実際には、ヘッジファンド、不動産ファンド、PEファンド、VCファンドなどの投資家が来て、それぞれのファンドの特徴や戦略を話してくれるというものらしい。実務家の話を聞くのは、なんだか楽しそうなので履修。

5. Corporate and Competitive Strategy
これも、たまたま昨日履修できることになった授業で、まだ一度も出席していないため、実際の内容は不明な授業。
おそらくケースを中心としたStrategyど真ん中の授業。Tiffanyという教授の授業だが、この教授が名物教授らしく、3時間ほぼ一人で話し続けるらしい。朝8時開始の授業で3時間も独演会を聞くのはつらそうだが、この教授は非常に博識で話が面白いらしく、Haasに来たら一度はとるべきと言われているので履修。

Aug 30, 2011

夏のインターンからの学び

ビジネススクールにいる間に一度だけある長い大事な大事な夏休み。
社会人としては夢のような3ヶ月間に及ぶ自由な時間。

そんな夏休みのほぼすべて捧げることになったコンサルティングファームでのインターン×2を通じた学び。
”限られた時間内で結果を出すためのスキル”みたいなテクニカルな学びもいくつかあるが、そんなことより断然重要な学びが二つ。

・分析の差、さらにはそれに基づく意思決定の差は、情報量の差以上に、同じ情報をどう分析するかという分析の切り口/深さで決まる
ビジネススクールに来る前の仕事も、投融資を行う候補となる企業の事業を分析し、投融資の可否を決めるという性質上、色々と分析をする機会は多くあった。当時は、どれだけ有用な情報(=自分たちの意思決定に必要な情報)をとれるかがキーだと考えていたが、インターンでの経験を通じて、考えを改めることになった。一緒に仕事をした人たちが、僕の集めた情報を元に、僕とは異なる切り口で分析を行い、結果として、圧倒的に深い洞察を導き出すのを何度も体験した。ただ、「もっと考えろ」と言われても、何を改善すべきなのか見当がつかないが、実際に「もっと考える」とは何かを目の当たりにすることで、”ベターな意思決定をするために必要なレベルの洞察の深さ”がどの程度なのか、身体で覚えることができた(そこに達することができるかは別にして、目標となるレベル感が理解できたことは非常に大きい)。これは、どんな人生を歩んでも、武器になるものだと思っている。

・キャリアは、一本の直線を走る短距離走ではなくて、うねうねした道をのぼり続ける山登りに近いものかもしれない
夏の間に様々な方と話をする機会があり、僕より人生経験がずっと豊かな方たちと話をする中で、キャリア観が結構変わった。
これまでは、かなり単純に「一直線にやりたいことにたどり着きたいんです!」というキャリア観(そもそもこれをキャリア観と呼んでいいものか・・・)しかなかったが、この夏を経て、「人生長いんだし、卒業後30年は働くことを見据えて、もう一度キャリアを考え直そう」、「すぐに目に見える結果だけを追い求めず、自分の人間としての器を大きくするような、ぱっと見には分からないことも大切にしよう」という意識が芽生えた。これは決してスローダウンしたいわけじゃなくて、引き続き自分を成長させられることにチャレンジしたいと思っているけれど、「成長」の対象が広がった感じだと思う。ビジネススキルみたいな言葉で集約されるものを伸ばすだけじゃなく、人間として総合的にイケてないと駄目だし、そのためには道草も必要と考えるようになった。未来はどうせ不確実なので、その不確実性を楽しみながら、到達したい方向性だけは定めて全力で上っていくイメージだろうか。

前者はインターン当初に期待した学びに近いが、後者は想像もしなかった副産物。
タイミングよくいい学びを与えてくれたインターン関係の方々に深く感謝。

Aug 24, 2011

2年目スタート

ものすごーーーーく久しぶりだが、ブログを更新。2年目こそ、日々の貴重な経験の記録としてブログを活用したい。

今日から、ビジネススクール2年目がスタート。5月初旬に学校が終わり、その後は3週間ほどガーナの学校給食事業に関連するプロジェクトで働いてきた。6月からは東京に帰り、コンサルティング会社でのインターン×2。そんな学期中より忙しい夏休みを過ごして感じたこと。

1.仕事のほうが楽しい!
うすうす感じていたが、僕にとっては、勉強するより仕事のほうが圧倒的に楽しい。
プレッシャーややりがいという面だけでなく、学びという面でも仕事のほうが優れている面はたくさんあると思う。学びの深さやスピード(新しい知識が身についているという感じる速度)は、仕事のほうが圧倒的にある。

一方で、ビジネススクールが優れいているのは、学びの広さ。一通りコアコースを履修したことで、今まで以上に幅広く企業活動というものを見れるようになったと思う。これは、新しいことにリスクフリーで挑戦できる”学校”という環境の強みだろう。この新たな学びをベースに仕事で実践的なスキル・知識を肉付けしていくことができれば、ビジネススクールの学びが本当に自分の力になったといえるのかなと思っている。

2.仕事していると時間がない・・・
一度、学生の身に戻った上で、もう一度仕事の世界に戻ると、働いているときの自分の時間のなさに驚く。

平日は、自分の時間なんてほぼ皆無だし、土日はその分家族と過ごすことに使いたい。そうなると、ビジネススクールにおいては当然だった「じっくり考える時間」・「新しく興味のあることに挑戦する時間」がなくなってしまう。

残り1年間をどう有意義に使うかを考え直す上でも、インターンは非常にいい契機になった。

3.仕事は、ワクワク感×スケール×人が大切
ほかの会社を見ることができたおかげで、自分にとって仕事をする上で大切なことが少しクリアになった。

ワクワク感は、自分や働く組織・業界が今後どう成長していくか読めないことへの期待感が必要ということ。
スケールは、自分のかかわる仕事が広く社会の抱える課題に対して貢献できるような仕事であってほしいということ。
人は、当たり前だけど、一緒に働く人が魅力的で尊敬できる人じゃないと嫌だってこと。

この三つがそろってないと、グッとこないなとよく分かった。

Jan 10, 2011

River surfing

日本人に独創性がないというのは嘘だと思う。

http://www.youtube.com/watch?annotation_id=annotation_952953&v=-DGNAtmeMQ4&feature=iv

と思ったら首謀者はエリックという日本人とは考えがたい人だった・・・

Jan 5, 2011

キャリア考

アメリカに来て、早や5ヶ月。

To Doに追われるように過ぎた2010 Fall semesterを終え、今は冬休み。多くのインプットを得た上で、じっくりと考える時間があるので、色々な考えが頭をよぎる。

そんな中で最近キャリアについて気づいたこと。

ものすごい当たり前かもしれないけど、キャリアで一番大切なことは、どの会社で働くかなんて表面的なことではなくて、自分なりのユニークな世界観を持つことと、その世界観に基づいて世界をどのように見て、どのような問題を発見し、どのような解決策を考え、実行しようとしているのかということだよな~と思う。

そう思うと、本来的には自分なりの世界観や解決したい問題、それに対する自分なりのアプローチを考えることこそが大切で、ほかのことはディテールに思える。

4年間働いて、こんな青臭いことだけじゃ仕事としては成り立たない気がしてしまっていたけど、学生なんだし、初心に帰って、基本から考え直そう。