ビジネススクールにいる間に一度だけある長い大事な大事な夏休み。
社会人としては夢のような3ヶ月間に及ぶ自由な時間。
そんな夏休みのほぼすべて捧げることになったコンサルティングファームでのインターン×2を通じた学び。
”限られた時間内で結果を出すためのスキル”みたいなテクニカルな学びもいくつかあるが、そんなことより断然重要な学びが二つ。
・分析の差、さらにはそれに基づく意思決定の差は、情報量の差以上に、同じ情報をどう分析するかという分析の切り口/深さで決まる
ビジネススクールに来る前の仕事も、投融資を行う候補となる企業の事業を分析し、投融資の可否を決めるという性質上、色々と分析をする機会は多くあった。当時は、どれだけ有用な情報(=自分たちの意思決定に必要な情報)をとれるかがキーだと考えていたが、インターンでの経験を通じて、考えを改めることになった。一緒に仕事をした人たちが、僕の集めた情報を元に、僕とは異なる切り口で分析を行い、結果として、圧倒的に深い洞察を導き出すのを何度も体験した。ただ、「もっと考えろ」と言われても、何を改善すべきなのか見当がつかないが、実際に「もっと考える」とは何かを目の当たりにすることで、”ベターな意思決定をするために必要なレベルの洞察の深さ”がどの程度なのか、身体で覚えることができた(そこに達することができるかは別にして、目標となるレベル感が理解できたことは非常に大きい)。これは、どんな人生を歩んでも、武器になるものだと思っている。
・キャリアは、一本の直線を走る短距離走ではなくて、うねうねした道をのぼり続ける山登りに近いものかもしれない
夏の間に様々な方と話をする機会があり、僕より人生経験がずっと豊かな方たちと話をする中で、キャリア観が結構変わった。
これまでは、かなり単純に「一直線にやりたいことにたどり着きたいんです!」というキャリア観(そもそもこれをキャリア観と呼んでいいものか・・・)しかなかったが、この夏を経て、「人生長いんだし、卒業後30年は働くことを見据えて、もう一度キャリアを考え直そう」、「すぐに目に見える結果だけを追い求めず、自分の人間としての器を大きくするような、ぱっと見には分からないことも大切にしよう」という意識が芽生えた。これは決してスローダウンしたいわけじゃなくて、引き続き自分を成長させられることにチャレンジしたいと思っているけれど、「成長」の対象が広がった感じだと思う。ビジネススキルみたいな言葉で集約されるものを伸ばすだけじゃなく、人間として総合的にイケてないと駄目だし、そのためには道草も必要と考えるようになった。未来はどうせ不確実なので、その不確実性を楽しみながら、到達したい方向性だけは定めて全力で上っていくイメージだろうか。
前者はインターン当初に期待した学びに近いが、後者は想像もしなかった副産物。
タイミングよくいい学びを与えてくれたインターン関係の方々に深く感謝。
University of California at BerkeleyのビジネススクールであるHaas School of Businessでの日々をつづったものです。
Aug 30, 2011
Aug 24, 2011
2年目スタート
ものすごーーーーく久しぶりだが、ブログを更新。2年目こそ、日々の貴重な経験の記録としてブログを活用したい。
今日から、ビジネススクール2年目がスタート。5月初旬に学校が終わり、その後は3週間ほどガーナの学校給食事業に関連するプロジェクトで働いてきた。6月からは東京に帰り、コンサルティング会社でのインターン×2。そんな学期中より忙しい夏休みを過ごして感じたこと。
1.仕事のほうが楽しい!
うすうす感じていたが、僕にとっては、勉強するより仕事のほうが圧倒的に楽しい。
プレッシャーややりがいという面だけでなく、学びという面でも仕事のほうが優れている面はたくさんあると思う。学びの深さやスピード(新しい知識が身についているという感じる速度)は、仕事のほうが圧倒的にある。
一方で、ビジネススクールが優れいているのは、学びの広さ。一通りコアコースを履修したことで、今まで以上に幅広く企業活動というものを見れるようになったと思う。これは、新しいことにリスクフリーで挑戦できる”学校”という環境の強みだろう。この新たな学びをベースに仕事で実践的なスキル・知識を肉付けしていくことができれば、ビジネススクールの学びが本当に自分の力になったといえるのかなと思っている。
2.仕事していると時間がない・・・
一度、学生の身に戻った上で、もう一度仕事の世界に戻ると、働いているときの自分の時間のなさに驚く。
平日は、自分の時間なんてほぼ皆無だし、土日はその分家族と過ごすことに使いたい。そうなると、ビジネススクールにおいては当然だった「じっくり考える時間」・「新しく興味のあることに挑戦する時間」がなくなってしまう。
残り1年間をどう有意義に使うかを考え直す上でも、インターンは非常にいい契機になった。
3.仕事は、ワクワク感×スケール×人が大切
ほかの会社を見ることができたおかげで、自分にとって仕事をする上で大切なことが少しクリアになった。
ワクワク感は、自分や働く組織・業界が今後どう成長していくか読めないことへの期待感が必要ということ。
スケールは、自分のかかわる仕事が広く社会の抱える課題に対して貢献できるような仕事であってほしいということ。
人は、当たり前だけど、一緒に働く人が魅力的で尊敬できる人じゃないと嫌だってこと。
この三つがそろってないと、グッとこないなとよく分かった。
今日から、ビジネススクール2年目がスタート。5月初旬に学校が終わり、その後は3週間ほどガーナの学校給食事業に関連するプロジェクトで働いてきた。6月からは東京に帰り、コンサルティング会社でのインターン×2。そんな学期中より忙しい夏休みを過ごして感じたこと。
1.仕事のほうが楽しい!
うすうす感じていたが、僕にとっては、勉強するより仕事のほうが圧倒的に楽しい。
プレッシャーややりがいという面だけでなく、学びという面でも仕事のほうが優れている面はたくさんあると思う。学びの深さやスピード(新しい知識が身についているという感じる速度)は、仕事のほうが圧倒的にある。
一方で、ビジネススクールが優れいているのは、学びの広さ。一通りコアコースを履修したことで、今まで以上に幅広く企業活動というものを見れるようになったと思う。これは、新しいことにリスクフリーで挑戦できる”学校”という環境の強みだろう。この新たな学びをベースに仕事で実践的なスキル・知識を肉付けしていくことができれば、ビジネススクールの学びが本当に自分の力になったといえるのかなと思っている。
2.仕事していると時間がない・・・
一度、学生の身に戻った上で、もう一度仕事の世界に戻ると、働いているときの自分の時間のなさに驚く。
平日は、自分の時間なんてほぼ皆無だし、土日はその分家族と過ごすことに使いたい。そうなると、ビジネススクールにおいては当然だった「じっくり考える時間」・「新しく興味のあることに挑戦する時間」がなくなってしまう。
残り1年間をどう有意義に使うかを考え直す上でも、インターンは非常にいい契機になった。
3.仕事は、ワクワク感×スケール×人が大切
ほかの会社を見ることができたおかげで、自分にとって仕事をする上で大切なことが少しクリアになった。
ワクワク感は、自分や働く組織・業界が今後どう成長していくか読めないことへの期待感が必要ということ。
スケールは、自分のかかわる仕事が広く社会の抱える課題に対して貢献できるような仕事であってほしいということ。
人は、当たり前だけど、一緒に働く人が魅力的で尊敬できる人じゃないと嫌だってこと。
この三つがそろってないと、グッとこないなとよく分かった。
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